オールナイトニッポンで選曲するという妄想2

前回はエンディングについて考えたが、今回は番組本編で流す曲について考えようと思う。

最初に流す曲というのは重要である。人を惹きつけるような音楽をかけたい。
凛として時雨「Telecastic Fake Show」
そういう意味でこの曲は凄い。最初に聴いたときの衝撃たるや。この音楽は多分いつまでもカッコいい。100年後も変わらずカッコいいと思う。
パスピエトロイメライ
この曲もまた別ベクトルで最初に流すにふさわしい。ドラマが始まる感じがたまらなく良い。パスピエはイントロがとにかく秀逸で好き。チャイナタウンや電波ジャックも最初に流す曲に良いであろう。
水曜日のカンパネラマリー・アントワネット
最初からサブカル臭さを全面に押し出していくのもいいだろう。この曲はとにかくサブカル気取り(笑)を1週間煮込みましたみたいな曲で最高。1週間煮込んでんだから。狙いすぎててそれが良い。大好きな曲。
カラスは真っ白「Fake!Fake!」
やっぱり最初はカッコいい曲をかけたいという気持ちが強い。この曲のカッコよさ、スタイリッシュさは異常。
THE NOVEMBERS「she lab luck」
11月になってこの曲を流すというのはあまりに安直だろうか。この曲もまた自分の価値観を変えるような曲であった。ラジオを聴きにきてくれる人に何らかの影響をあげたいなという思いがある。
フレデリック「リリリピート」
何らかの影響を与えるという意味で、この曲は私のラジオ生活におけるそれであった。スクールオブロックでこの曲を聴いて「なんだこの曲は!?」と思って頭から離れなくなって、でもバンド名が分からないから長いこと調べて、という風にバンド沼に落ちていった。オドループを知ってからこの曲を聴くとまた印象が変わるかもしれないが、オドループを認識する前に聴いたからこの曲がとにかく衝撃的だった。
BURNOUT SYNDROMESFly High!!
この曲もラジオから知った。思えば「青さ」に直面した瞬間だったかもしれない。それまで青春とは言ってもテレビの清涼飲料水のCMで「演出され」「切り取られた」青春としか触れあっていなかった。でも、私はラジオでこのとにかく「青い」曲を聴いて心が震えたのだ。そのときの自分は青春だった。今その気持ちを私は持っているだろうか。
・いよわ「熱異常」
最近衝撃を受ける音楽というのはもっぱらボカロになってしまった。ネット文化に昔よりも慣れ親しみ、スクールオブロックも校長教頭が変わって居心地が悪くなって聞かなくなってしまった私がボカロと出会うのは必然であった。今やスクールオブロックでもボカロを取り扱う時代になった、いやなってしまったのかもしれない。ぼざろが流行ろうとも、ティーンエイジャーのラジオを中心とするバンド文化は衰退しているように思えてならない。その話は置いといて、この曲は衝撃的であった。いや、きゅうくらりんの頃から衝撃だったのだが、ボカコレという舞台でこの曲を披露する衝撃。人間性を強めつつあったボカロ文化に対して、足立レイという機械っぽさが強いボカロで天下を獲ったのだ。つい先日行われたボカコレでも少女レイのremixでその才能を遺憾なく発揮していて、もう天才と形容する他ない。
・稲葉曇「ノンユース」
現代のボカロでいよわは天才だが、稲葉曇もまた天才である。ラグトレインが有名だが、他の楽曲もとにかくカッコいい。クールでキャッチー。そしてぬくにぎの絵は最高。この曲は稲葉曇楽曲の中でも特に好き。かっこよすぎ。どうしてもMV込みの評価になってしまうが、「バイバイ」のときの線画が揺れる描写が好きすぎる。どうにかラジオで伝わらないものか。

ラジオが進むにつれて流す曲というのも考える。
フジファブリック「銀河」
本当はこの曲もラジオの最初に流したいのだ。だがもしオールナイトニッポン1部だとしたら、「真夜中2時過ぎ」という歌詞が浮いてしまう。だからちゃんと真夜中2時を過ぎたころにこの曲は流したい。最初に聴いたときは衝撃で震えた。流すのはもちろん冬の時期。
SHISHAMO「第3ボタン」
卒業シーズンにはこの曲を流したい。自主制作のアルバムに入ってる初期の曲だが、学生らしさがすごく良い。
yonige「さよならプリズナー」
この曲もまたスクールオブロックで衝撃を受けた曲だ。カッコいいけど、とにかくキャッチー。この曲を聴くと中学時代の記憶がよみがえってくる。
Base Ball Bear「short hair」
夏になったら毎年この曲を選んでしまうだろうな、と思う。それだけ青春の曲だと思うし、世代ではないがベボベという存在に青春を重ね合わせてしまう。
Flumpool君に届け
段々深夜ラジオっぽくなくなっている感は否めないが、この曲もまた素晴らしい。2000年代の曲がとにかく好き。と思ったらこの曲2010年だった。
月ノ美兎「ウェルカムトゥザ現世」
現代のサブカル女王だと思ってる。この曲はすごく好きなのにカラオケに入ってないのが残念。アルバム「月の兎はヴァーチュアルな夢を見る」は海外でも評価されているが、彼女の魅力がつまったアルバムなので是非聴いてほしい。

エンディング前のCM前に流す曲というのもすごく重要であろう。時間的に言うと1部ならば深夜2時半ぐらいであろうか。このぐらいの頃合いになるとキャッチーでなく、ディープな曲も流したくなる。前衛的で衝撃を受けた曲であったり、自分を形作った大切な曲であったりを流す時間にしたい。
神聖かまってちゃん「グロい花」
いつだって神聖かまってちゃんは衝撃的な音楽を鳴らすが、この曲は最初に聴いたときに気持ちが悪くなった。耳から離れないとはこのこと。決してキャッチーな音楽ではない。でも忘れられないほどの衝撃を受けた。気持ち悪いだけならこうはならない。気持ち悪いと感じさせるほど綺麗な何かがある。聴くと苦しくなるが、この曲に救われるときがある。
モーモールルギャバン「Hello!! Mr.Coke-High」
このバンドもパンティーって連呼する気持ち悪いバンドという印象があるだろうか。ただ、気持ち悪いだけならここまで人気を集めていない。この曲はフルで流さないと意味がない。長い曲ではあるが、展開がすごい。どこに向かうか分からない5分間、最後には感動が残る。
EPO「花」
ゆめにっきというゲームが好きで、ゆめにっきMADを見ていたときこの曲に出会った。不思議な音楽だ。MADに使われていた前半部分は物悲しいピアノが印象的。とにかく暗い印象を受ける。しかし、そこからMADに無かった後半部分に突入すると、目の前が開ける。不思議な世界観を保ちながら、光が差し込む。味わったことのない感覚に驚いた。
ASA-CHANG&巡礼「花」
花と言えばこの曲も衝撃を受けた。これは知っている人も多いだろうが、知らない人は聞けば必ず衝撃を受けると思う。長い曲だが、これもフルで聞かなきゃ意味がない。ラジオで流すには大変勇気を必要とするが、この曲を知らない人に知らせるという意味では非常に有意義であろうと思う。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONアフターダーク
前4曲に比べるとこの曲はど真ん中、ド直球である。邦ロックの黄金比がこの曲にはあると言ってもいいほど、完成されているし誰もが良いと思う曲だろう。カッコいいし、この曲には勇気づけられる。
・石風呂「サカナ暮らし」
これは単純に自分の性癖である。自分は中学時代ネクライトーキーから石風呂楽曲にのめり込み、ともに生きてきた。コンポラの「さかな暮らし」も好きだ。この気持ちを忘れたくないがために、石風呂楽曲を聴く日々。

というわけで長々とオールナイトニッポンで選曲する妄想をした。だいぶ疲れた。妄想を外に出すという作業は疲れると思ったが、こういう頭の中の排水作業みたいなアウトプットは必要だと思うので今後も続けていきたい。最近はラジオ以外に、Vtuberの歌枠の選曲も妄想するが、その妄想はまた次回に。