2023年を振り返ろう

2023年がもうすぐ終わるのでだらだら振り返っていく。

年末から年始にかけて色々やることがあるし気持ちも休まらないので、今の内にhakakuの仕事納め(何してた?)もしておきます。今年も一年間ありがとうございました。

今気づいたけどhakakuとしては4月から活動しているのでまだ一年も経ってないですね。そう考えると意外と長い一年だったかも。

 

今年のデカい出来事といえば、もう東京です。東京に来ました。高校を卒業し、東京の大学に進学しました。それが一番大きかったし、今年はそれだけで大体終わったような気もする。「今年何やった?」って問いに毎年ちゃんと答えたいと思っているんですけど、それが今年は4月の時点で華々しく達成できたので、後の記憶はあんまりないかも。全部「東京に来ました」で包含できてしまう。

でも全然東京回れてない。「行ってみたいなー」で行ってないところたくさんある。麻布台ヒルズとか登ってみたい。全然縁のない空間に足を運びたい。歩いているうちに東京の地理は段々分かってきた。去年なんて池袋がどこにあるのかすら知らなかった。今では新宿駅の構造すら分かりつつある。凄い。自分えらい。

 

東京の話ばかりだったけど、一応大学では新しい友達が出来たり。サークルも色々入った(大体が幽霊)。でもなんだかんだ高校までの友達と遊ぶことの方が多いかも。あと一人で行動することが多かった。お昼は基本的にぼっち飯。そのぐらいの方が気楽でいいけどね(強がり)。

個人的には自動車の免許も取った。全然乗ってないので全然乗れない。怖いね。

あとは何をした?サークルでちょっと漫画描いたり、美術館行ったり、hakakuではイラストちょっと描いたり、ボカロ作ってみたり。

 

来年はもっと色々なことをやってみたいですね。全然年末感がないのは、年始にかけて色々やることがあるからかも。年を越す気がしないままです。年末ってこんなもんだよね。去年は共通テストの問題集解いて終わったし、一昨年は人狼オンラインやりまくって終わった。そんなもんです。

来年も頑張るぞ~。

 

無色透名祭Ⅱに参加しました

hakakuです。

この度ニコニコで開催された「無色透名祭Ⅱ」でボカロ曲を制作しました。私の楽曲は以下のリンクから聴けます。よかったら聴いてみてくださいね↓

https://www.nicovideo.jp/watch/sm42987023

 

 

無色透名祭は匿名でボカロを投稿して、誰がどの曲か分からないままボカロを楽しもうというイベントです。

前回は聴く側として参加しましたが、今回は実際に作る方もやってみたくなったので急遽ボカロ曲を作ることにしました。

 


しかし今まで私はボカロ曲を制作した経験が一度もなかったので、乗り越えなければならない困難も多く、途中で一旦挫折しました。

でもこうやって稚拙ながらも今出来る最大限の力を尽くしてボカロ曲を作ることが出来たので、それの体験談的なものをつらつらと書き連ねていきます。

自分のための備忘録って感じです。よろしく。

 

楽曲の制作方法

使ったソフト

 

私が使ったソフトは

・Domino

Cakewalk

・UTAU

あと動画制作に

アイビスペイント

・Aviutl

です。

分かる人には分かる、無料のメンツ。

これらのソフトは全て無料なんですね。アイビスペイントについてはパソコン版を使っているので実は有料なんですが、これもタブレットの無料版アプリを使ってる人の方が多いのではないでしょうか。

つまり無料で今の私のクオリティのボカロ曲・MVなら誰でも作れるというわけです。

 

ボカロ曲を無料で作れるか

ボカロ制作にどのくらいお金が必要なのかって結構不明瞭なんですよね。私も気になって色々調べたりしたんですけど、「無料で出来るよ!」なんてことを言ってるサイトはありませんでした。そんなことを言ったら商売が成り立たないので当たり前なんですが。

でも「ボカロ曲作ってみたいなー」っていう人がそのハードルで諦めてしまうのは勿体ない気がします。

 

ボカロ曲制作に最低限必要なもの、と調べるとボカロ、DAWオーディオインターフェースなどとあって、これだけで大体5万円超えちゃいます。5万円をケチるなと言う人もいるでしょうが、5万円はケチる。学生にそんな投資はできません。

サイトによってはMIDIキーボードとかも勧めてきて、「こんなに色々買わなきゃいけないの!?」と思った覚えがあります。

特に「ボカロ興味あるな」程度の人が、そんなものを買い集められない。「やっぱ飽きたな……」となる可能性は十分にあるわけです。

そのお金を払える熱意がなければ土俵にも上がれないんだ、と思って諦めたのが今年の夏ぐらいの話でした。

 

ボカロ曲制作!

9月編

でもやっぱりボカロ曲を作りたいと思ったのが、無色透名祭Ⅱの開催が迫ってきた9月。「今回はどうにかして参加したいぞ」と強い情熱が湧き上がり、やるしかないと決意。


夜中に外を歩いていたときにふと湧き上がったメロディをその場で鼻歌で録音して(不審者)、それを家に帰ってからDominoにポチポチ打ち込みました。Dominoはずっと前から使ってるソフトで、暇なときに遊んでいました。今回の曲はこのソフトでMIDIを打ち込んで、それをCakewalkでちゃんと楽器の音にするという手順を踏みました。このCakewalkというのが無料で使えるDAWですね。


DAWって何やねんと思うことでしょう。私もよく分からないので今調べてみました。デジタル・オーディオ・ワークステーションの略らしいです。つまり何?

基本的にはこのソフトで楽曲を制作します。ボカロの声や他の音源を用意して、このソフトで組み合わせて曲を作ります。Dominoには音源が入っていないのでこういうソフトが必要になるわけです。


これがなんと無料。「ええんか?」と思ってインストールしたところ、全然音が鳴らなくて絶望、アンインストール。この流れを今までに2回やったことがあります。

とにかく使い方が難しいんです。もう何がなにやら分からない。分からないことが何かもよく分からない。

今の自分がどれだけ分かっているかというと、おそらく全体の1%くらいしか分かっていません。1%でも曲は作れたので音が出ないだけで諦めるのは早計ですが、多くの人が諦めると思います。私は2回諦めました。

とりあえず、音が出せるまで頑張りましょう。音が出せたら最初のハードルクリアです。

 

私の場合、その壁を乗り越えきれずに10月に突入しました。そして10月14日。無色透名祭の〆切は16日。あと2日。ここで急に思い立つのです。

「やらなきゃ」

何が自分をそこまで駆り立てたのか、ここから家に引きこもって急ピッチで楽曲制作が進んでいきます。

 

10月編

まずDominoからです。実は先月鼻歌から打ち込んだのはAメロのしかもメロディとベースラインだけで、あとは白紙の状態でした。

ここからサビやらコードやら歌詞も考えなければいけません。でも人間とは不思議なもので、勢いでどうにかしてしまいました。メロディラインをわーっと作り、ベースラインをぺーっと乗っけてそこに良さげなコードを鳴らして、曲自体は意外とすんなり出来ました。ドラムも飾りの音もない、ベースラインも単音だけの単調な曲ですが。


苦戦したのは歌詞。何を大切にするか、自分が歌いたいことは何か。そのときはもう15日の朝4時くらいで、眠たかったのでしょう、寝る歌を書きました。

以前Sleeperという名義を用いており、そこからも着想は得やすかったのですが、いざ冷静になって見てみるとすごい暗い歌詞で笑ってしまいます。

意外とそういうときに人間の本質が出るので本当は暗い人間なのかもしれません。人を助けるというより、自分が助けてくれという歌詞になりました。

「未来にぎゅっと目をつむる

ずっと夢を見てたいから」

めちゃくちゃネガティブな歌詞ですが、この部分は我ながら綺麗だなと思います。このままじゃいけないと思いながらも目をつむる、夢に思いを馳せて生きていきたいわけですよ。なんとなく諦めているんだけど、やけになるわけではなく静かに別の世界に行こうとしている。それを「ぎゅっと目をつむる」という、幼児でも出来るような手段で行おうとする……。良いですよね(自画自賛)。

だからこそ2番とかラスサビではこの消極的退避を解決した方が良かったのですが、もうずっと寝っぱなし。ごめん、眠かったんだね。

この歌詞はこれでいいとは思いながらも、これだけではhakakuとしてあまりにネガティブなものしか発信してないので、また次の機会にはもう少し明るい曲を書こうと思います。

あと、唐突に魚が出てきますがそれは完全に石風呂さんの「さかな暮らし」が頭をよぎってそれが歌詞に出ちゃいました。スペシャルサンクス石風呂さんです。いつもありがとうございます(勝手な感謝)。

 

さて、歌詞まで書いて一旦寝て、午後からついにCakewalkです。音源はこの時入れたのか、もっと前に入れたのか。記憶は曖昧ですが、この音源を入れるというのも慣れてない私にとってはとても大変でした。ちなみにこの音源も全て無料です。


そしてついにボーカロイド登場。

正確にはUTAUです。重音テトという子に歌ってもらうことにしました。

UTAUはDAWのあれそれに比べれば操作も簡単で、DominoのmidiをUTAUに持ってきて歌詞を入力すれば歌完成。(え、早くない?まだたくさんやることあるよね?)

いいや、この時点ではこれで完成ということにしてしまいました。そう、本来は調声というものが必要なんですね。でも締切が明日に迫ってる時点でそんなこと言ってられません。無調声で堂々提出です。

 

Cakewalkでぺっぺっと組み合わせて曲完成。さて問題は動画です。初めWindowsに入ってるソフトで編集しようとしましたが、フォントがない。字幕の漢字がなんとなく繁体字っぽい。というわけでそこからAviutlを導入しました。

 

そしてこれがまたとっても難しい。

Aviutlってめちゃくちゃシンプルなんです。だからまず色々プラグインを導入しないと話にならない。大量のzipファイルをインストールし、それぞれセッティングしてからスタートです。難しいというより、面倒です。

でも見た目自体はとてもシンプルなのでいざ編集を始めると分かりやすい。タイムラインの出し方が大変分かりにくいですが、出してしまえばそこにぽんぽんと入れていくだけ。裏側のことまで全部自分でやらなければいけないのは大変ですが、やり方が提示されない分自由度は高い気がします。知らんけど。

 

それでひぃひぃ言いながら動画を作って提出。くぅ~疲れました!マジで。

 

無事完成!


そしていざ11月。

無色透名祭が始まってまず自分の曲を聴きに行く。そして抱いた感想。


音が寂しいな……。


そりゃそうなんです。ドラムもないし。何となく音も小さいし。調声も全く無いので無機質感がすごい。正直、機械音声なんだから無理に人に寄せなくてもいい、それが良さだとまで思っていたのですが、いざ聴いてみると無調声はまずいと思いました。他の人が当然のように調声してるので雑さは際立つし、流石に味気ない。

また曲の展開も平坦で、2分なのに飽きてしまいそうだったので1番2番で少し盛り上げ方を変えようとも思いました。

 

再び楽曲制作へ


そうして始まった楽曲制作第2部。

まずドラムの壁にぶち当たりました。コード進行とかは、今までの音楽の経験で何となく仕組みぐらいは分かっていたので勢いでごまかせましたが、ドラムについては完全に無知なので、もうどうしようもないのです。

ずっとハイハット刻めばいいのかな。

真ん中のドラムっていつ使うんだろう。

めっちゃシンバルあるな。

とか。さらに、ドラマーの限界とかもよく分からないので、ゴーリキーにしか叩けないドラムになってないかずっと不安でした。


そして今度は調声の壁。

これもいろいろプラグインを導入して、いざ始めようとしても、調声の正解が分からない。今も全然わかってない。結局伸ばす部分をビブラートっぽく揺らすことぐらいしかやってません。確かに無機質っぽさは減ったけど、ボカロリスナーが求める他の項目に全然応えられてない気がする。そういう悩みを抱えています。調声ってどうすりゃいいの!?


最後にMV。これはアイビスペイントでせっせと書きました。キャラクターはSleeperちゃんです。オリキャラです。というかTwitterのアイコンのキャラです。ピンク髪だからか、ぼっちちゃんぽくなってしまいました。違います。別人です。


そうして完成したものが今ニコニコで上がってるそれです。この動画を上げるまでもちょっとした苦労があって、それが音量問題。

ラウドネスうんたらみたいな機能(これでデカい音は下げられちゃう)なのか、やけに自分の曲が小さく聞こえる。Aviutlからエクスポートした時点ではデカくても、ニコニコだとこじんまりしてしまう。

新しいボカロPを発掘するとき、やけに音が小さい人がいる理由がやっと分かりました。自分がそれでした。この機能をかいくぐるというか、それなりの音量を保つにはまた技術力が必要らしい。

実際、動画によっても全然違う。例えば千本桜はラウドネス機能が導入される前だからか、かなり音が小さい。一方で最近の曲、例えば人マニアはデカい。音量だけではなく、音圧の問題だったりするんだろうけど、私にはもうよく分かりません。


無事かどうかは分からないけどひとまずニコニコにうpでき、既に2ついいねを頂けて、私は満足です。

また次の機会があれば、今度はもうちょい明るい内容で、もっともっとクオリティの高い曲を作ります。次回作にご期待ください。


ありがとうございました!

夏の終わり

長い長い夏が終わろうとしている。今年は暖冬らしいし、まだ気温が高めの日はあるだろうが、流石に夏の盛りは終わったと思う。

近くの小学校から、ワーキャーと騒ぐ声と水しぶきの音が聞こえた。プールの授業だろう。自分は泳げないのでプールの授業が嫌いだった。特にこの時期のプールは寒くてもっと嫌いだった。外は半袖じゃないとまだ暑いけど、冷たい水に浸かるほど暑くはない、今はそんな時期だ。

小学校の記憶はどんどん薄らいでいる。この夏は地元で免許を取るために教習所に通い、免許センターに行って試験を受けた。収入印紙代を用意し忘れて、暑い中家に帰ったのはこの夏の苦い思い出だ。それはさておき、地元だというのに地元の知り合いに一度も会わなかったのは不思議だった。小中学校の知り合いなんてこの時期に免許を取るような人も多いだろうし、一人や二人には会うかと思ったが、結局会ったのは高校時代のよく見知った友達ぐらいだった。私は偶然の再会に期待したが、そういう懐かしい人には誰一人会わなかった。そんなに皆と親しくしていたわけではないのに少し寂しくなったし、なんとなく居場所がないような感じもした。

時代は流れ、世界も人も変わってしまう。もしかしたら免許センターで地元の友達とすれ違っていたかもしれない。だが、もう自分はその人に気付くことができないし、向こうも気づけない。ほとんどの小学校の友達とはもう6年会っていない。お互いにお互いの記憶の中にある姿ではなくなってしまっているだろう。数年後の同窓会でそのズレが矯正されることになるが、それもそれで怖い気がする。私は中学の頃の友達と数人SNSで繋がっているが、それもまた自分が想像している相手とは違う相手になってしまっているのだろう。各々が各々の道を歩んでいる。だからと言って、もっと友達の現状を知ろうとは思わない。時の流れに思いを馳せて無駄に感傷的な気分に陥っているだけだ。

自分の家庭環境も変わりつつある。おそらくこの夏が今まで過ごしてきた形での最後の夏になるのだろう。人間には結婚や上京という節目が訪れる。全く訪れないというのも怖い話で、そうやって変わっていくのは喜ばしいことであろう。だが、あの夏にはもう戻れないんだという気持ちが脳内を占めてしまい、人生の無常を思ってしまう。

大学一年の長い夏休みが終わる。私はもうすぐ東京に帰る。渋谷はセンター街が燃えて騒ぎになっているらしい。人の気持ちが渦巻く、躁の世界に一人帰って、これから何をしよう。夏より秋冬の方が好きな人間ではあるが、終わり際だけは夏がとにかく恋しくなってしまうのはなぜだろうか。

言葉を知るごとに自分を見失うように感じる

気に入らないことがあったとき、どうしてそれが気に入らないのかを考えてしまう。自分の感情に筋が通っていないと気持ち悪く感じるからだ。
自分の感情を理屈で整理していくのだが、整理し終えたときには元の感情を見失ってしまう。大抵の場合は感情が増幅されている。ちょっと嫌だな、ぐらいの些細な感情、地面に少し蹴つまずいたぐらいの感情が、いつのまにか擦り傷まみれの大怪我かのように変容してしまう。
感情なんてものは言葉にした瞬間嘘になる。
自分の内面がどうこう話したくなるのは山々だが、話しすぎると嘘になる。いや、そもそも話し始めた途端に嘘ではあるのだが、嘘に嘘を重ねることで完全に別物になってしまう。
そもそも自分のことを客観視することは不可能だ。自分の思考は自分の主観を軸に進められていく。どう足掻いたって客観視はできない。同様に、自分の感情を理路整然と話すこともできないはずだ。理屈じゃない、言葉で説明できないような主観が入り込んでしまう。そのはずだが、理屈が通っていないと他人を納得させることはできないから、人は共感してもらうため、理解してもらうために自分の感情に理屈を通してしまう。 
そしてこれは他人に限った話ではない。人は自分自身も納得させたい。自分は自分をいつまでも理解することができない。同じ肉体に2人の人間がいるかのようだ。言葉を知るごとに理性が大きくなって、自分を見失っていくように感じる。こんなときは思考をやめるしかない。日常のあれこれに励んでいると、そのようなことを忘れてしまう。
自分というものは、理解しようとすればするほど見失っていく。だから、理解しようとしなくていい。言葉で表現できずとも、自分は常にここにいるのだから、恐れることは何もない。

 

(2023年8月30日にnoteで投稿した文章です。)

近況

夏季休暇に入り、東京から地元に帰っている。

自分は「やっぱり地元がいいな」という気持ちと「東京が恋しいな」という気持ちの両方を抱えている。これらは矛盾するような気持ちであるが、どちらも本当の気持ちなのでどう文章化すればいいのか分からず数分悩んだ。どっちの気持ちもある。おそらく私は地元も東京も好きで、しかし両方に物足りなさを感じているような気がする。

地元は東京に比べて街が物足りない。でも私は東京に郷愁を抱かない。

私は大人になったら東京に住むのか、地元に住むのか。まだ分からない。もうそろそろ分かっていないとまずいとも思うが、未来のことを考える習慣がない。今のことで手一杯である。

 

今日は教習所に行って車を運転してきた。つい先日から教習を始めたのだが、カーブもままならないようなフラフラ運転で、運転できる未来が見えない。運動神経は人一倍悪いので人一倍頑張らなければならないが、どうなることやら。免許が取れないってことは無いんだろうけど。

取ったところで実際に車を運転するのかという問題はある。東京で車が必要ないことはこの4か月で身に染みた。徒歩と電車でどこへだって行ける。しかし地元では必要だ。これも結局3年先の未来の話につながるわけだ。留年したらもっと先に延びるが。

 

今日、教習所で「夏休みは今まで何してたんですか?」と教官に訊かれた。何してるんだろう、と素直に思った。驚くことに何もしていなかった。ずっとインターネットを見ていた記憶しかない。「ネット見てました」と言ったら、東京に比べれば地元には何もないですもんねとの返答。気まずい。気まずいし「ネット見てました」の会話の広がらなさ、えげつない。

「自分には何もない」という言葉が呪いのように自分の中を渦巻いている。高校生の頃と自分は何も変わっていない。

 

 

高校では割とちゃんとした部活に入っていたが、大学に入ってからは緩めのサークルにしか入ってないし、夏休み入ってからは地元に帰りっぱなしで大学の友達と会う機会もない。それでずっとネット見てる。そんな毎日が気楽で心地いい。

ネットを見ているだけだと何かやらなくてはいけないという思いに駆られる。youtube特殊相対性理論の解説の動画を見て分かった気になるなどしていた。こういう時間を大切にしたいがばかりに色々なものを失っている気がする。でもTwitterを見れば大学の遊びでウェイウェイとしている様子を見て、自分とは波長が合わないと思って嫌になるのだ。自分はあの輪に交じってウェイウェイできない。

夏だ!海だ!BBQだ!のノリについていけない。夏は暑いし、そんなに人と密接に関わりたくない。だが、ここにも矛盾した気持ちが同居している。人と密接に関わりたい気持ちもあるのだ。人間なんて関わり合いの中で生きているんだし、そういう関係が新たな出会いをもたらすと分かっている。分かっているけれど、やりたくない。なぜだ。

そもそも海やバーベキューが好きじゃないのかもしれない。

 

 

海は好きじゃないけど、ネットの海は好きだ。面白い人やすごい人がごまんといる。私はネットに生かされている。ネットを持たない小学生の頃は、家で漫画を描いて自分の世界にのめり込んでいた。それも良いだろう。思い返せばその頃から友達と積極的に遊ぶような人間ではなかった。今はネットで外の世界に自らを開いていて、それだから自分には何もないと思ってしまうのだ。

 

というか、暇だからこんなことを考えてしまうのだ。

うじうじ悩むのは大学生の特権と言える。社会人になって暇が無くなったらこんな「自分には何もない」なんて考える暇もなくなるだろう。大学生万歳。ずっと続けばいい、この時間が。何でも許されて責任のないこの時間よ、永遠に続け。

オールナイトニッポンで選曲するという妄想2

前回はエンディングについて考えたが、今回は番組本編で流す曲について考えようと思う。

最初に流す曲というのは重要である。人を惹きつけるような音楽をかけたい。
凛として時雨「Telecastic Fake Show」
そういう意味でこの曲は凄い。最初に聴いたときの衝撃たるや。この音楽は多分いつまでもカッコいい。100年後も変わらずカッコいいと思う。
パスピエトロイメライ
この曲もまた別ベクトルで最初に流すにふさわしい。ドラマが始まる感じがたまらなく良い。パスピエはイントロがとにかく秀逸で好き。チャイナタウンや電波ジャックも最初に流す曲に良いであろう。
水曜日のカンパネラマリー・アントワネット
最初からサブカル臭さを全面に押し出していくのもいいだろう。この曲はとにかくサブカル気取り(笑)を1週間煮込みましたみたいな曲で最高。1週間煮込んでんだから。狙いすぎててそれが良い。大好きな曲。
カラスは真っ白「Fake!Fake!」
やっぱり最初はカッコいい曲をかけたいという気持ちが強い。この曲のカッコよさ、スタイリッシュさは異常。
THE NOVEMBERS「she lab luck」
11月になってこの曲を流すというのはあまりに安直だろうか。この曲もまた自分の価値観を変えるような曲であった。ラジオを聴きにきてくれる人に何らかの影響をあげたいなという思いがある。
フレデリック「リリリピート」
何らかの影響を与えるという意味で、この曲は私のラジオ生活におけるそれであった。スクールオブロックでこの曲を聴いて「なんだこの曲は!?」と思って頭から離れなくなって、でもバンド名が分からないから長いこと調べて、という風にバンド沼に落ちていった。オドループを知ってからこの曲を聴くとまた印象が変わるかもしれないが、オドループを認識する前に聴いたからこの曲がとにかく衝撃的だった。
BURNOUT SYNDROMESFly High!!
この曲もラジオから知った。思えば「青さ」に直面した瞬間だったかもしれない。それまで青春とは言ってもテレビの清涼飲料水のCMで「演出され」「切り取られた」青春としか触れあっていなかった。でも、私はラジオでこのとにかく「青い」曲を聴いて心が震えたのだ。そのときの自分は青春だった。今その気持ちを私は持っているだろうか。
・いよわ「熱異常」
最近衝撃を受ける音楽というのはもっぱらボカロになってしまった。ネット文化に昔よりも慣れ親しみ、スクールオブロックも校長教頭が変わって居心地が悪くなって聞かなくなってしまった私がボカロと出会うのは必然であった。今やスクールオブロックでもボカロを取り扱う時代になった、いやなってしまったのかもしれない。ぼざろが流行ろうとも、ティーンエイジャーのラジオを中心とするバンド文化は衰退しているように思えてならない。その話は置いといて、この曲は衝撃的であった。いや、きゅうくらりんの頃から衝撃だったのだが、ボカコレという舞台でこの曲を披露する衝撃。人間性を強めつつあったボカロ文化に対して、足立レイという機械っぽさが強いボカロで天下を獲ったのだ。つい先日行われたボカコレでも少女レイのremixでその才能を遺憾なく発揮していて、もう天才と形容する他ない。
・稲葉曇「ノンユース」
現代のボカロでいよわは天才だが、稲葉曇もまた天才である。ラグトレインが有名だが、他の楽曲もとにかくカッコいい。クールでキャッチー。そしてぬくにぎの絵は最高。この曲は稲葉曇楽曲の中でも特に好き。かっこよすぎ。どうしてもMV込みの評価になってしまうが、「バイバイ」のときの線画が揺れる描写が好きすぎる。どうにかラジオで伝わらないものか。

ラジオが進むにつれて流す曲というのも考える。
フジファブリック「銀河」
本当はこの曲もラジオの最初に流したいのだ。だがもしオールナイトニッポン1部だとしたら、「真夜中2時過ぎ」という歌詞が浮いてしまう。だからちゃんと真夜中2時を過ぎたころにこの曲は流したい。最初に聴いたときは衝撃で震えた。流すのはもちろん冬の時期。
SHISHAMO「第3ボタン」
卒業シーズンにはこの曲を流したい。自主制作のアルバムに入ってる初期の曲だが、学生らしさがすごく良い。
yonige「さよならプリズナー」
この曲もまたスクールオブロックで衝撃を受けた曲だ。カッコいいけど、とにかくキャッチー。この曲を聴くと中学時代の記憶がよみがえってくる。
Base Ball Bear「short hair」
夏になったら毎年この曲を選んでしまうだろうな、と思う。それだけ青春の曲だと思うし、世代ではないがベボベという存在に青春を重ね合わせてしまう。
Flumpool君に届け
段々深夜ラジオっぽくなくなっている感は否めないが、この曲もまた素晴らしい。2000年代の曲がとにかく好き。と思ったらこの曲2010年だった。
月ノ美兎「ウェルカムトゥザ現世」
現代のサブカル女王だと思ってる。この曲はすごく好きなのにカラオケに入ってないのが残念。アルバム「月の兎はヴァーチュアルな夢を見る」は海外でも評価されているが、彼女の魅力がつまったアルバムなので是非聴いてほしい。

エンディング前のCM前に流す曲というのもすごく重要であろう。時間的に言うと1部ならば深夜2時半ぐらいであろうか。このぐらいの頃合いになるとキャッチーでなく、ディープな曲も流したくなる。前衛的で衝撃を受けた曲であったり、自分を形作った大切な曲であったりを流す時間にしたい。
神聖かまってちゃん「グロい花」
いつだって神聖かまってちゃんは衝撃的な音楽を鳴らすが、この曲は最初に聴いたときに気持ちが悪くなった。耳から離れないとはこのこと。決してキャッチーな音楽ではない。でも忘れられないほどの衝撃を受けた。気持ち悪いだけならこうはならない。気持ち悪いと感じさせるほど綺麗な何かがある。聴くと苦しくなるが、この曲に救われるときがある。
モーモールルギャバン「Hello!! Mr.Coke-High」
このバンドもパンティーって連呼する気持ち悪いバンドという印象があるだろうか。ただ、気持ち悪いだけならここまで人気を集めていない。この曲はフルで流さないと意味がない。長い曲ではあるが、展開がすごい。どこに向かうか分からない5分間、最後には感動が残る。
EPO「花」
ゆめにっきというゲームが好きで、ゆめにっきMADを見ていたときこの曲に出会った。不思議な音楽だ。MADに使われていた前半部分は物悲しいピアノが印象的。とにかく暗い印象を受ける。しかし、そこからMADに無かった後半部分に突入すると、目の前が開ける。不思議な世界観を保ちながら、光が差し込む。味わったことのない感覚に驚いた。
ASA-CHANG&巡礼「花」
花と言えばこの曲も衝撃を受けた。これは知っている人も多いだろうが、知らない人は聞けば必ず衝撃を受けると思う。長い曲だが、これもフルで聞かなきゃ意味がない。ラジオで流すには大変勇気を必要とするが、この曲を知らない人に知らせるという意味では非常に有意義であろうと思う。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONアフターダーク
前4曲に比べるとこの曲はど真ん中、ド直球である。邦ロックの黄金比がこの曲にはあると言ってもいいほど、完成されているし誰もが良いと思う曲だろう。カッコいいし、この曲には勇気づけられる。
・石風呂「サカナ暮らし」
これは単純に自分の性癖である。自分は中学時代ネクライトーキーから石風呂楽曲にのめり込み、ともに生きてきた。コンポラの「さかな暮らし」も好きだ。この気持ちを忘れたくないがために、石風呂楽曲を聴く日々。

というわけで長々とオールナイトニッポンで選曲する妄想をした。だいぶ疲れた。妄想を外に出すという作業は疲れると思ったが、こういう頭の中の排水作業みたいなアウトプットは必要だと思うので今後も続けていきたい。最近はラジオ以外に、Vtuberの歌枠の選曲も妄想するが、その妄想はまた次回に。

オールナイトニッポンで選曲するという妄想

曲を選ぶということに憧れがある。
自分は中学生の頃「SCHOOL OF LOCK!」というラジオ番組を聴いていて、そこから音楽を好んで聴くようになった。様々な曲を聴くにつれて、ラジオ番組の選曲をしてみたいという気持ちがどんどん強くなっていった。選曲をするためにラジオパーソナリティをやりたいと思うようになった。クイズ王の伊沢さんがANN0特番のパーソナリティを務めたときに、ブッチャーズのジャックニコルソンを流して、「この曲をラジオで流す夢が叶った」と言っていたのを聴いて本当に羨ましかった。ラジオを聴いて音楽も好きな人間は少なからず「この曲を流したい」という思いを抱くものではなかろうか。曲はラジオ番組を形作る大切な要素だ。選曲で番組の色も出てくるというものだ。例えばマヂラブのANN0は野田クリのオタク色強めの選曲がとてもいい。選曲はセンスを問われる。ただ流行りの曲を流すだけではつまらない。季節感も大切にしたい。そういうことをもろもろ考え出すとキリがない。

この記事では「もし私がオールナイトニッポンのパーソナリティを務めるとしたら」を考えていく。opはもちろんビタースウィートサンバ。だからまずはedから考えよう。
edの選曲は2つ考えている。edは自分のトークと重ねて流れることが多いと思われるから、日本語詞の歌は避けたい。となるとインストの曲か英語詞か。インストの曲となると少し前までの私なら迷わずSAKEROCKを選んでいただろう。SAKEROCKの「MUDA」という曲を選んだと思う。深夜ラジオなんて無駄の塊。自己の成長だけを考えるなら深夜ラジオ聞いてる時間があったら寝た方がいい。でもこういう無駄が大切だよね、という気持ちで「MUDA」を選曲する。でも今SAKEROCKの選曲をすると、どうしても「あちこちオードリー」を脳裏に浮かべてしまう人が多そう。佐久間さんはANN繋がりなのか、「あちこちオードリー」でSAKEROCKの曲を多用している。ANNでとなるとそれを意識する。ていうかそもそも星野源が火曜1部にいる時点でSAKEROCKを選ぶのは野暮かもしれない。だから私はSAKEROCKではない曲を2つ用意している。
一つはShakatakで「Nightbirds」。この曲は一聴きぼれして、すぐに「ラジオのEDにこの曲を使いたい」と思った。まずオシャレ。曲の入りが素晴らしい。EDで流れ始める様子がすぐに想像できる。さらに言えばどこでフェードアウトしても形になる。EDとしての使いやすさは破格だろう。どんなにくだらないラジオをしてもこの曲がEDにあるだけでなんとなくまとまる。それだけ音楽というものは偉大であると思う。(話は逸れるが、昔の東海オンエアは散々汚いことをやってもBGMにジャズを使っているせいで、品があるように思えた。他のyoutuberには見られない特異点だと思う。検索してすぐに出てくるようなフリーBGMに頼るのではなく、わざわざジャズを選ぶところで余裕や気品を感じてしまう。最近はあまり使われていないけど)
オシャレでカッコいい一方で、Nightbirdsはあまりにもオシャレすぎるという意見もある。もっとラジオには熱が必要なんじゃないか。自分はやはりSCHOOL OF LOCK!からラジオの世界に入った人間なので、どこか「とーやま校長らしさ」(熱さ)が恋しくなる。そういう自分はBreaking First Entertainerの「younger younger」。この曲は本当にカッコいい。熱くて泣けて、いじらしい。この熱量をもって切なさまで感じさせる曲というのは稀有であろう。深夜ラジオのEDというのは「番組が終わってしまうな」という切なさを感じさせるような曲が適していると思う。「Nightbirds」はこの後の夜の世界との境界線を無くしていく一方で、この曲は一回ここで夜の世界を完全に終わらせる。どちらも切なさを感じさせる。(夜の終わりという切なさで一番悶えた選曲は朝の4時半のラジオで流れた星野源の「Nothing」である。これは自分が星野源ファンということもあるが、それにしても朝焼けを見ながら聴くNothingは沁みすぎる。POPVIRUSに収録されたマイナーな曲だが本当に名曲なので全人類朝の4時半に聴いてほしい。飛ぶぞ)
さらに、この曲を選ぶというのは唐突なように思えるが唐突ではない。このバンドは(現在は活動休止しているが)宇都宮を拠点に活動していた。同郷ということで私はこの曲を選びたい。宇都宮はサニカーとかルーシートゥーとかカッコいいバンドが多くて素晴らしい。贔屓目なしに宇都宮のバンドはセンスが良い、というか自分の好みに合致している。

というわけでエンディングに選ぶ曲はこの2曲のどちらかだろうな、と思う。予想以上に語ってしまった。一旦仕切り直して次回はオールナイトニッポンの番組構成を考えながら1年を通しての選曲をしていこうと思う。